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バザーでも独自色=出店会員は場所代無料=岐阜県人会 

5月7日(金)

  「売り上げは全て、売った人に持っていってもらう。そんなバザーをやります」とはブラジル岐阜県人会の山田彦次会長(六七)。サンパウロ市アクリマソン区ブエノ・デ・アンドラーデ四四六番の同会館を使って、六月二十日にそのような一風変わったバザーを開催する予定だ。
 ただし、「例えば食べものなら、一般に売られているものより味が良く、値段が安いこと。これを満たせば何を売ってもかまわない」との条件をつける。
 もちろん県人会で開催する以上、会員であることが原則だが、このために賛助会員になることも可能だ。販売する時に使う台などは提供するが、商品や金品の管理は出店者の自己責任。そのような出店者を、同県人会(11・3209・8073)では現在募集している。
 県人会ではバザーの目玉として、昨年盛大に祝われた創立九十周年時に母県関係者からもらった民芸品・工芸品の一部を売り出す。例えば、木工芸品のダルマ、岐阜ちょうちん、瀬戸物、ワイングラスなどだ。
 出店品目にない食べものなどを、県人会では独自に売り出す予定だ。山田会長は「息子たちはいい生活していても、一世の両親はそうでない場合も多い。それを見ていて、本当に会員のメリットになるバザーとは、と考えました」とその動機を語る。
 この他、月に二回程度の講演会、寺子屋教室などを今後の会活動として実現したい、と同会長は抱負を述べた。「私が会長を退いた後もこういう試みを継続して欲しい。そうすれば三十年先、五十年先には明るい未来が見えてくるかもしれない」と将来への期待を込めた。

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