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心の歌は「かえり船」=終戦日ショー、バタヤン人気

5月8日(土)

 トップは田端義夫「かえり船」――。チャリティーショー「終戦の日に贈る日本人の心の歌」が八月十五日、文協で開かれる。共催のニッケイ新聞社では三十一日まで、同ショーに出演する五十人のコロニア著名歌手に歌ってもらいたい曲を募集している。現時点で最も票を集めている歌は「かえり船」。終戦を迎え、引き揚げ船の中で涙ながらに歌われたものだ。
 「戦友」「船頭小唄」「影を慕いて」「流転」「愛国行進曲」「麦と兵隊」などがそれに続き、「りんごの唄」「星の流れに」「異国の丘」「モンテンルパの夜は更けて」「岸壁の母」「高校三年生」「白い花の咲く頃」の人気も高い。
 「この世の花」や「同期の桜」を選んで投書した人はその理由について、「私は特攻隊に所属していたが仲間は皆死んでいった。自分は終戦で命が助かって申し訳ない。いまもこの唄を聴くと涙があふれる」とコメント。
 サン・ジョゼ・ドス・カンポス市の内山住勝さんは、「里の秋」「高校三年生」「東京だよおっかさん」「津軽海峡冬景色」など七曲を希望。感想文には「とてもいい企画だと思う。昭和年代の喜怒哀楽を歌と共に過ごして来て、またここで懐かしい歌に出会えるのは幸せ」とあった。
 主催のチャリティーショー実行委員会の道康二委員長は「大変な反響が寄せられている。心に焼き付いている、思い出の曲をあなたも募集してください」と投稿を呼びかける。
 当日は歌手の中平マリコさんが来伯、特別出演するのも話題だ。「楽しみにしている。激動の昭和を生き抜いた移住者の人が、どんな思い出の歌をもっているのか知りたい」と、道さん宛てにメールが送られてきているという。
【応募方法】
 住所、氏名、年齢を明記。七曲まで選曲出来る。可能であれば各曲にまつわるエピソードやコメントを百字程度つけること。
 締め切りは三十一日まで。JORNAL DO NIKKEY A/C SRA LUCY.住所はRua da Gloria,332-S.Paulo-SP CEP.01510-000. FAX.011.3208.2836 A/C SRA LUCY
E-mail koji_ns@ig.com.br.

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