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海藤家から3人目=江差追分全国大会=伯代表に紀世さん

5月12日(水)

 サンパウロ州タウバテ市在住、日系三世の海藤紀世さん(一九)が、九月に北海道江差町で開かれる第四十二回江差追分全国大会にブラジル代表に選ばれた。 海藤さんは二日のブラジル支部代表決定戦で優勝。父の司さん(九九年)、母の晶子さん(〇一年)も出場している全国大会への切符を手に入れた。
 九月十七、一八、十九日の三日間に渡って開催される全国大会には、各地の支部大会で上位入賞を果たした約三百人が参加する。海藤さんは一般の部(十五歳~六十五歳)での出場となる。本選に進めるのはわずか五十人という狭き門だ。
 江差追分ブラジル支部の石川諭支部長は「追分の約束事がきちんと守られているか、感情を表現できているかなどで採点されることになる。予選で多くが絞られるが、海藤さんにはぜひとも頑張って欲しい」と、エールをおくる。
 過去ブラジルからは、サンパウロ州オウリーニョス市の金田敏夫さん(九六)が六十五歳以上の熟年の部で準優勝。日本では一〇代が優勝したケースもあり、海藤さんの健闘が期待されている。
 二日の支部大会には全伯から約百二十人が出場した。各部門の優勝者は次の通り。敬称略。
 子供の部・久保さゆり/一般の部・猪又直子/高年の部・会田郁子/優勝者の部・海藤紀世/再優勝者の部・海藤晶子/審査員特別賞・安田祐規柄。
 なお、同時開催された第四回道南口説節コンクールでも海藤紀世さんがグランドチャンピオンに輝いた。

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