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CIATEに新専務理事=ブラジル通の田尻氏

5月20日(木)

 国外就労者情報援護センター(CIATE)の田尻慶一専務理事がこのほど、着任し、十八日の記者懇談会で就任あいさつを行った。同氏は六一年~六四年にウジミナス製鉄所建設のためにイパチンガに勤務。その後、新日本製鐵の南米事務設立・運営のため七二年~七七年にリオデジャネイロに駐在した。ブラジルでの勤務は今度で三回目になる。
 CIATEの管轄は今年から、産業雇用安定センターから海外日系人協会に移った。デカセギの問題が就労だけでなく、犯罪や教育にも発展。日系人を全体的に把握するには、同協会が適していると判断されたため。田尻専務理事も、同協会から派遣された。
 同氏はこの日、日本の失業率が三月に四%台に回復、企業の設備投資も上向いていることなどを説明した。CIATEについて、「まだまだ、一般には知られていないと思う」と述べ、広報活動に意欲を見せた。
 二宮正人理事長によると、インダイアトゥーバやリベイロン・プレットなど十四都市に相談員(アドバイザー)を置いている。今年中に、十五カ所まで増加させるつもり。巡回セミナーは効率を上げるため、ブラジル南部・南東部に限定して実施していく。

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