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「信用の2文字貫いてきた」=石川YKK副社長就任挨拶

5月22日(土)

 石川清治YKK・ド・ブラジル社長の本社副社長就任パーティが、十九日午後七時半からブルックリン区のモルンビーブルーツリー・ホテルで、約三百人の招待客を招いて開催された。ラジオ・ニッケイの名コンビ、宮城パウロさんと瀬名波美栄子さんの司会で進められた。
 あいさつで石田仁宏総領事は「本社役員就任の話は大変喜ばしい。ただ三カ月に一回は日本に出張しなければならないと聞いた。体力的にきついと思うが、健康に注意して頑張ってほしい」と激励。
 田中信商工会議所会頭は「日系人が本社役員になるのは初めて。今後は日本企業も前例にならって、(現地社長を)本社役員に登用してゆくことになるのではないか」と述べた。
 これを受けて石川氏は、「十二歳でサンパウロに来て中高校は夜間校に通った。日本語を忘れないため結婚するまで日記をつけていた。大学卒業後、サフラ銀行で働いた後、七五年からYKKに務めている。ここまでやって来られたのも、親父からたたき込まれた『信用』の二文字を徹底的に貫いてきたから」などとこれまでの歩みを振り返り、決意を新たにした。
 パーティーは石川氏の親友である、遠山影孝、有馬庄英、スズキ・ヴァグネル、ヨシダ・サムエル各氏の世話で実現した。

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