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コラム 樹海

 小泉首相の施政には解り難い事が一杯あります。旧郵政省の解体と道路公団の民営化や医療団体―医師会の束ねをも崩す。これらの三つは自由民主党の財源でもあったわけです。小泉さんは「自民党を潰す」と政治家としての発言をもされています。小泉さんは宮沢内閣の郵政大臣を務めた事があります。その閣僚さまが「郵政民営化論」を打ち上げたものですから官僚は猛反発しました▼今もこの流れは強いようです。政界引退表明した自民党の幹事長・野中広務氏を切ったのも、首相との考えの違いにあったと憶測致します。野中氏は郵政族のドンでありました。NHK会長を女性を連れてアメリカに遊んだとかのデッチ上げを造り追放した話題の人物でもあります。しかし―「郵政民営化」の議論の本題は郵便物の配送にあるわけではありません。問題とされるのは郵便貯金であり簡易保険なのです▼郵便貯金の預貯金というのは民間銀行を束にしても追いつかない金額量です。これが―国庫に使用されているのは事実であります。この弊害を無くそうというのが「民営化論」の基調であります。確かに―電気もないところにもある郵便局は寒村や村人には便利です。しかし、もうそんな寂れた村は列島に一つか二つしかないのではありませんか。国家としての考えであれば、民営化は大いに結構と信じます▼我が首相は群馬県を訪ね政治の恩師・福田赳夫元首相の墓参をなされたそうです。そのときの揮毫は「無言不立」だったと聞いています。言や善し―です。ですが、政治は「言葉の遊び」が真実なのも偽りのない現実なのも否定し難いのです。十七日付け苗字二十万語を十万語と訂正します。   (遯)

04/06/19

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