ホーム | 日系社会ニュース | 異色の日本食レストラン=駐在員夫人が和服で対応=自然体の清水さん「天職かも」

異色の日本食レストラン=駐在員夫人が和服で対応=自然体の清水さん「天職かも」

7月6日(火)

  駐在員夫人が日本食レストランのマネージャーに。「ブラジルを知る会」を主宰するなど、日系社会に積極的に関わる異色の駐在員夫人として知られる清水裕美さん(48、大阪府出身)が、六月からサンパウロ市にある日本食レストラン「らん月」のマネージャーに就任した。
 清水さんの夫はブラジル竹中工務店の社長だったが、昨年中頃、同社は休眠状態となり、駐在員総引き上げ。現在は英国ロンドンに赴任しているが、清水さんは子どもと共にサンパウロ市に残った。娘は八月末からカナダの大学へ進学、息子と二人の生活になる。
 夫のブラジル駐在は二回。八四―八七年と九七―二〇〇三年で、清水さんは在伯十年になる。「夫に寄り添うだけでは飽き足りない。自分で自分の人生を切り開きたい」。そんな気持ちから色々な活動をしてきた。
 九七年から始めた「ブラジルを知る会」は現在、駐在員夫人を中心に四十人にも増えた。その他、移民史料館のガイドをボランティアで務めたり、古本バザーを実施して人文研を支援するなど、従来の駐在員夫人の枠に収まらない活動をしてきた。
 「四十何年間、色々な体験をして身につけてきたことを試してみたい」。そう思っていたところに、今回の話が舞い込んだ。
 「らん月」は〇〇年に日本香道の子会社によって設立された。東京・銀座にある本店同様、すき焼きやしゃぶしゃぶなどの肉料理で有名な日本食レストランだ。マット・グロッソ州の日本人ファゼンダから霜降り肉を取り寄せ、本格的な肉料理に挑んでいる。米国フロリダにも姉妹店がある。
 六月からマネージャーに就任し、岩中徹社長を支える。和服で対応するのも清水さんのポリシーだ。「日本文化の薫りがする店にしたい」と思い、早速「七夕週間」のアイデアを考えた。入り口付近に笹飾りを置き、希望者には短冊に願いを書き込んでもらう。日ポ両語で「七夕」を説明する文章を配布する。
 七日から二十一日までを「七夕週間」とし、その間は特別に、通常七十五レアルのコースを五十レアルでサービスする。「こっちに駐在が長い家族の方に、子ども連れで来ていただいて、日本の雰囲気を味わってもらえれば」と清水さんは語る。
 駐在員夫人の少々型破りな一歩だが、本人は「私は人とコミュニケーションするのが大好きなので、天職かも」といたって自然体のようだ。
★らん月★予約や問い合わせ電話=11・3085・6915、住所=Av. Reboucas, 1394

image_print

こちらの記事もどうぞ