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精力的に自分史出版=98歳の後藤留吉さん

2006年12月19日付け

 カンピーナス在住、梅薗経営で知られる後藤留吉さん(98、兵庫県姫路市出身)が、自分史『続・雑草の如く生きて』改訂第二版を十二月一日付で出版した。B6版(日本語)二百六十六ページ、印刷はトッパンプレス出版社。初版は九六年十月、九七年七月第二刷、〇二年七月改訂版、そして今回である。自分史をこれほど、精力的に出版している人はコロニアでは類をみない。
 なぜ、これほどまでに自分史発行にこだわるのか。後藤さんは「こういう生き方、考え方の移民もいたのだ、ということを若い世代の人たちに理解してほしかったからだ」という。過去を回想しては、次から次へと来し方を思い出し、きりがない、それらを追加し、改訂第二版を出すことにした、と動機を書いている。
 内容を章で追うと「母」「心の故郷・東山農場」「偉大な先駆者宮地様」「カンピーナスの日本人会館」「後悔先に立たず」「ブラジルで勝ち抜く経営者」「日々好日」「ある神父」「折りにふれて」。
 後藤さんは〇八年生まれ、二八年渡航、三一年東山農場会計係、のち購買所主任、四九年カンピーナス市内に食料雑貨店を開き独立、五三年カンピーナス文協第二代会長、五七年

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