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「実業のブラジル」45周年=一途に日伯経済に貢献=堀坂教授らが記念講演会

7月29日(木)

  一九五九年四月十日、「農業のブラジル」という隔週誌として創刊、六三年から現在の経済専門誌「実業のブラジル」を併刊するなど、四十五年間途切れることなく毎月発行されてきた。多くの企業家や駐在員から愛読される専門誌として揺るぎない地位を保つ。
 その間、多くの競合誌が盛衰していく姿を、じっと見つめてきた実業のブラジル社、鈴木與蔵社長(74、宮城県出身)。
 「一世紀という時間と二十五万人という人材を使って、つまらない日伯関係で終わらせたくない。そんな気持ちで一途にやってきました」。鈴木社長は移民百周年にからめて、創刊以来たずさわってきた仕事への変らない情熱を語る。
 「日本人が集団として外国へ平和裏に移住して、成功したのはブラジルしかない。こういう市場を、簡単にないがしろにするのは、とんでもないことだと思う」と、今でも撤退する進出企業がある現状へ警鐘を鳴らす。
 四十五周年を記念して、四/五月合併号から続々と特集が組まれている。先週発売された最新の七月号では創刊十周年だった六九年の対談記事「創業十年の歩み」を再録するほか、「ブラジル経済今後の動向」「3Pプランと大統領の投資誘致行脚」など、盛り沢山な五十六頁だ。
 同誌副題に「ブラジルと日本の産業・経済を結び人生の幸福と豊かさを考える月刊誌」とある通り、創立三十周年時には作家の阿川弘之氏を招聘し、記念講演会「世界のユーモア、日本の笑い」(日本人の国際化について)を主催するなど、経済をベースに幅広い話題を提供してきた。
 今回四十五周年を迎えるにあたり、ラテンアメリカの政治経済に通じている上智大学外国語学部長の堀坂浩太郎教授を招いて記念講演会を開催する。
 テーマは「アジアとブラジル、そして日本」。中国を中心とするアジアへの投資に傾注する日本経済界だが、今後、ブラジルへの展望はどうなるのか。幅広い話題を持つ堀坂教授ならではの興味深い講演が期待できそう。
 堀坂教授は一九七八年から八二年まで日本経済新聞社サンパウロ支局特派員(第二代)をつとめ、その後、上智大学などでラテンアメリカの政治経済について教鞭をとる。今年三月に出版された共著『ブラジル新時代―変革の軌跡と労働者党政権の挑戦』(勁草書房)など著書多数。
 当日は、日経アメリカ社の和田昌親社長も特別ゲストとして来伯。和田社長は第三代特派員として、堀坂氏の後にサンパウロ支局に勤務した。日本経済新聞社前欧州総局長を勤めた後、今年から現職。
 会場は国際交流基金(パウリスタ通り37番)で、十一日午後七時半から九時半まではポ語で、翌十二日午後七時から九時半が日本語での講演となる。入場は無料だが、八月七日までに申し込みが必要。問い合わせ等は同社(電話=11・287・8716、289・2566)まで。
 鈴木社長は「みなさん、是非おいでください」と呼びかけている。

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