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サンパウロ市議会でエイサー=山城氏らの栄誉祝う

8月10日(火)

  サンパウロ市名誉市民権を受証した沖縄県人会の山城勇評議委員会会長と文化功労章を受章した同会の浦崎直秀常任理事への授与式が、六日午後七時半からサンパウロ市議会議事堂で行なわれた。
 二人の祝福に駆け付けた約二百五十人のうち、大多数が沖縄県人。平日にもかかわらず各支部から足を運んできた沖縄県人の結束力の強さを感じさせる式となった。
 山城さん、浦崎さんとウィリアム・ウー市議、ジョージ・田場前市議、上原幸啓文協会長、中沢宏一県連会長、宮城調智沖縄県人会会長、山城貞雄沖縄文化センター理事長が議事堂壇上に上り、挨拶した。
 ジョージ・田場氏から記念プラッカを受け取った浦崎さんは「光栄の至りです。今日来てくれた八〇から九〇%が私の知っている人。涙がここまで来ています。本当にうれしい」と声をつまらせた。
 「議事堂でこんなにウチナー言葉を使うこともないだろう」と話すとおり、沖縄地方の方言をふんだんに盛り込んで、会場の同胞を沸かせながらの挨拶となった。
 またウィリアム・ウー市議から賞状を受け取った山城さんは「遠くからはるばるお祝いにきていただいて感謝感激です。この大地で今日までブラジル人と肩を並べて生活してこれたこと、今日章をいただけたことに深く感謝しています」と挨拶した。
 授与式の合間にサント・アンドレー琉球民謡保存会による三線(さんしん)を使った琉球民謡三曲や目の覚めるような黄色を基調とした伝統衣装を来た琉球舞踊協会の踊りが披露された。
 式の最後は若者によるエイサーが踊られ、はじめ手拍子を叩いていた出席者も一緒になって踊りだし、山城さん、浦崎さんも加わって会場は沖縄ムードに包まれた。

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