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30年ぶりの成長軌道へ=景気回復の波に乗れ=会議所懇談会(上)=繊維 寒波襲来で在庫一掃=〝快晴〟や〝晴天〟多数

8月10日(火)

 「明るい業界が多くなって来ており、景気回復の波に乗った」と多田稔企画委員長は明るい声で上半期の経済動向を総括した。ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の業種別部会長懇談会が、五日午後三時から六時三十分まで安田保険社講堂で、会員ら百人が参加して行われた。主催は同会議所の総務委員会(浅賀健一委員長)と企画戦略委員会(多田稔委員長)。「貿易」「繊維」が絶好調で〃快晴〃、「食品」「自動車」などが〃晴天〃となり、久々に日系企業の業績が好転してきた。

 同懇談会ではコンサルタント、金融、貿易、科学、機械金属、繊維、食品、電気電子、建設不動産、運輸サービスと自動車の十一部会長が共通テーマ「ブラジル経済〇四年上期の回顧と下期の展望」などについて発表した。
 上期の部会別業績は、為替の安定や輸出拡大の影響で日系企業では「貿易」と「繊維」が絶好調で快晴。「金融」「化学」「機械金属」「食品」「電気電子」と「自動車」は好調で利益を出しており、晴天。しかし「建設不動産」は昨年の景気の低迷で業績が芳しくなく曇り。「運輸サービス」の旅客部門は米国ビザや運賃規制などの影響で、最悪で雨。しかし貨物部門は輸出が好調で晴天だった。
 あいさつにたった田中会頭は「ブラジル経済は昨年後半から回復を始め、〃ブラジル経済の奇跡〃以来三十年ぶりともいわれる成長路線に乗ったという意見も聞かれます」と語り、「ルーラ政権の一年目は厳しい引き締め政策を余儀なくされたが、よく辛抱した」と評価した。
 部会別に見ていくと、昨年から好調の【貿易】は上期百五十億ドルの貿易収支黒字を計上しており絶好調。下期は引き続き輸出拡大が見込まれており、通年で二百六十億ドルの黒字予想で、これまた絶好調。唯一の不安は米国や日本の好景気でコンテナ船の不足と海上運賃の値上げ。
 【繊維】は平年よりずっと早い五月に寒波襲来で、下着などは在庫一掃となり、これまた絶好調で随分利益を計上した。下期は景気回復が予想され、八月の気温に左右されるが、春物の増産で好調が予想されている。
 【金融】はルーラ政権二年目の今年は、議会運営能力も評価されており、またマクロ経済の数字も堅調。下期は経済成長率三・五%で内需拡大に伴って市場は拡大するが、年末には基本金利(SELIC)一五%が予想され、上期程の収益はないが、好調が予想される。(つづく)
 

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