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コラム 樹海

 「銭湯」というのは江戸の始めの頃から庶民の人気になったらしい。湯銭を払い風呂に入るシステムなのだが、江戸時代には「湯女風呂」と称するものがあり、遊興の場でもあった。こんなにも「銭湯」が好きなのは、湿気が多く夏は汗が吹き出し―冬は寒いという天候という自然が影響しているのだろう▼こんなわけで温泉も大好きなのである。日本は火山帯が多く何処にでも温泉が湧くし、仕事の疲れを取るためとかリラックスの目的で温泉宿を訪ねる。恐らく―ホテルなどの施設は世界でも一番多く、それなりに繁盛もしている。そんな日本の誇りを打ち砕いてしまう醜態が起きてしまった。秘湯とされる長野県の白骨温泉の数軒の旅館が、地下から湧き出た湯ではなく入浴剤などで着色した「温泉」に顧客を入浴させていたという▼村長さんの旅館も同じインチキ商法をしていたので「村長辞職」にまで発展したが、これを端緒にし調べてみると次ぎから次ぎにと出るわ出るわ―。群馬県の名湯水上や伊香保などでもイカサマ商売を展開しお客らを欺いていたのが発覚し問題になった。あの箱根温泉も同じ。宮城県は仙台の鄙びた作並温泉までもが―である▼箱根温泉では井戸水を沸かして「温泉」としていた。ここまでくるともう立派な犯罪である。鳥取県でも不正があったし、もっと厳しく調査すればインチキ温泉が日本列島中に散らばっているのではないか。硫黄の多い白く濁った温泉。鉄分が豊かな茶色の湯への入浴はいいが先ずはインチキ商法退治が第一だ。   (遯)

04/08/21

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