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『武本文学賞』に応募を=締切りは9月15日

8月27日(金)

 ブラジル日系文学会(梅崎嘉明代表)が募集中の「武本由夫文学賞」の締め切りが、九月十五日と迫った。
 『ブラジル日系文学』の編集者で、「詩」部門の選考委員である浜照夫さんは二十五日、次のように応募を促した。「長年培ってきたポ語の実力を翻訳部門で試すのも良い。また短歌、俳句、川柳や詩など韻文の部門でこの国の風土を詠むのも、移民生活の生きた証しとなるであろう。書ける人は、小説部門で創作の世界を思い切り表現してみたらどうだろうか。中でも随筆ならびに体験手記は、亜熱帯という、特殊な環境で生きてきたあなたの足跡を記す良きチャンスでもある」。
 浜さんによると、最近友人との会話で、日本人移民のなかに満州引揚者や朝鮮、台湾帰りが多くいることが話題になった。大陸で生まれ、戦後日本に帰国、馴染めずにブラジルにきた、という人は故郷が三つになるのかもしれない、という。「こうした特殊な体験を埋もれさせておくのは惜しい」と、暗に文章での発表をすすめている。
 応募についての詳細は、電話3241・5784(はまてるお)まで。

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