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味の素=サンパウロ州工場に大型投資=「世界一の生産拠点」へ布石

8月28日(土)

 味の素インテルアメリカーナ社及び味の素ビオラティーナ社(酒井芳彦社長)は、サンパウロ州ペデルネイラス市に飼料用第二リジン生産工場を建設するほか、同リメイラ市にある医療・食品用アミノ酸工場の増産を図る計画を明らかにした。二十一日付けニッポ・ブラジル紙が報じた。投資はすでに昨年から始まり、合計で一億四千九百万ドルに上るという。
 ミヤモト・ジューリオ両社顧問は「これはアミノ酸事業においてトップ・メーカーとしての確固たる地位を固めるグローバル戦略のひとつで、中国、米国にも五千百万ドルずつを投資する」と説明。「ブラジルはコスト競争力、人材能力が高いうえ、グローバル供給拠点として位置付けされている。商品の原料となるサトウキビの作付面積でも世界一だ」などと同紙の取材に対し語った。
 ペデルネイラスの第二工場には八千六百万ドルが投資され、〇六年九月から操業の予定。リジンの年間生産量は五万三千トンを計画し、うち九割は中国と米国向けに輸出されるという。同社では将来的に、第一工場と合わせて同十二万五千トンを見込む。これは米国、イタリア、フランス、中国、タイ、ブラジルの六地域で同社が製造するリジン三十万トンの四〇%以上に当る数字。
 一方、グルタミン酸(味の素)が生産されるリメイラ工場には六千三百万ドルを投資、〇五年中頃には医薬品用アミノ酸四千トンを作り出す予定だという。
 ミヤモト顧問は「医薬品や、食品、飼料用アミノ酸の需要は世界的に伸びてきており、ブラジルを世界の生産拠点にしたい」としている。
 味の素は調味料、粉末ジュース、甘味料などの商品開発で知られ、ブラジルではペデルネイラス、リメイラのほか、バルパライゾ(いずれも聖洲)にも工場を所有し、従業員は合わせて一千二百人。現在進展中のこうしたプロジェクトが完了する〇六年度には、五億ドルの売上を予想する。
 

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