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コラム 樹海

 五輪の閉会式は和やかで明るく楽しい。開会式の入場式はどうしても選手たちの顔に「さあ闘うぞ」の意気込みがあり緊張した気運が漲ってしまう。が、競技が終わった後の閉会は祭りであり花火が打ち上げられ音楽が会場に響きわたる。アテネに別れを告げる式典に参加した日本選手らの表情は、金メダル十六個と銀銅三十七個に輝く誇りに満ちていた▼心配されたテロもなく平和なうちに幕を下ろすことができたのは何よりだった。がドーピング(禁止薬物使用)に揺れた五輪だったのは残念としか申しようがない。男子百メートルの王者・ジャスティンは「薬を使わなくても勝利し、世界記録を破れることを証明したかった」と胸を張ったが、禁止薬物に走る選手は多くメダル剥奪の悲劇も起こったりした▼円盤投げとハンマー投げで優勝したハンガリーの選手が二人とも薬物使用で「金」を取り上げられたのは悲しい。このために室伏広治選手が繰り上げての金メダルになったけれども、このような不正が再び起こらないようにすべきは論を待つまい。それにしても、参加国が二〇二 国、競技種目は三〇一と東京大会の倍近い巨大な大会は今回が初めてだし、当然ながらメダルの数も倍増のラッシュである▼こんな厳しいなかで日本の選手たちが頑張ったのは大いに讃えられていい。ひとつだけ注文すれば、金メダル十六のうちお家芸の柔道が八つは褒められていいけれども、他の競技の選手強化にも力を入れ実力を引き上げる努力をしたい。(遯)

04/08/31

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