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糖尿病、高血圧…悩む一世に朗報=日本語でセミナーを=高知県立女子大佐藤教授が来年からも

9月11日(土)

 一世を対象に生活習慣病対策のセミナーを来年から定期的に開きたいと、高知女子大学の佐藤厚教授(保健学)が視察のため来伯した。「ブラジル料理はカロリーが高く塩分、糖分が高いため、糖尿病患者の割合が、ブラジルの日系人は日本人の三倍」と語る佐藤教授は今回、スザノ市の福博村を中心に調査。高知県人会関係者にも話を聞いた。
 「一世高齢者は日常会話以外のポルトガル語が不得意で、現地の医者に細かい相談ができないようだ。セミナーは映像を多用し、実際の行動に結び付く内容になれば」と意気込む。
 二年前、同大学で生活習慣病について学んでいた日系留学生の伊藤フェリシアさんから聞いた話が、セミナー開催を思い立ったきっかけだ。伊藤さんは、移民一世の食生活状況や健康問題を報告。佐藤教授は移民一世の置かれている状況に危惧し、「実際に来てみて料理の味が塩辛過ぎるのには驚いた」という。
 「話を聞く中でセミナーの要望する声も目立ったので、大学側からの予算に都合がつけば来年からでも始めたい。今年四月から、大学はブラジルとの交流事業に力を入れていく方針を固めている」
 交流事業はセミナー開催だけではなく、日系ブラジル人留学生を積極的に受け入れていく話も持ち上がっている。伊藤さんが道を作った形だ。
 「彼女はよその国と比べてもまじめだった。学んだことを母国に帰って役立てたいという意志があり、こちらもやりがいがあった」と佐藤教授。本当の意味での国際交流を実感したという。
 今後は、同大学の学生が夏休みを利用したブラジル研修や、ブラジルの大学との機能性食品の合同研究を行なうことも検討し始めている。
 佐藤教授は「生活習慣病対策のセミナーにも生徒を連れてきたい」と語る。
 同大学への留学などについては、電話11・5081・5297(井ノ上俊介さん)まで。井上さんはJICA研修制度で二〇〇〇年度、高知医科大学で学んでいる。

 

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