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大塚さんが8度目の入賞=泉佐野市タオル筆絵てがみ

「奨励賞」に選ばれた作品を持つ大塚さん

 大塚弥生さん(75、山口県)=サンパウロ市在住=が「第10回タオル筆で描く絵てがみコンクール」(大阪府泉佐野市教育委員会主催)の作品が、2252点の中から「奨励賞」に選ばれた。大塚さんが入賞するのは、これで8回目。17日に来社してその喜びを語った。大塚さんは自宅で絵手紙や書道を教えている。
 今年のテーマは、東京2020五輪パラリンピックに向けて、「かがやけニッポン、がんばれ私―元気の出る絵てがみ大集合」。感染症などで08年に左足を切断した大塚さんは、障がい者としての気持ちを初めて作品に描いた。
 「日本は障がい者に対して冷たいと感じる。10数年前に訪日した際、東京都練馬区で、松葉杖をついたおじいさんが横断歩道を渡ろうとして、歩くのがあまりにゆっくりなので途中で信号が変わってしまい、引き返すのを3回ぐらい繰り返していたのを見て、私が車を制止して一緒に渡ったことがあった。ブラジルならかたじけないと感じるぐらい、障がい者に気を使ってくれる。そういう想いを絵てがみに込めた」と語った。
 「タオル筆」とは、使い古したタオルを割り箸に巻きつけて輪ゴムで止めたもの。タオルの産地、大阪府泉佐野市がもったいない教育、絵手紙文化の更なる広がりを目的に行っている。絵手紙教室の問合せは大塚さん(電話=11・2976・0798)まで。

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