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大統領訪日=西森、飯星議員が一部同行=伯国への懸念に改善をPR=四世ビザや牛肉輸出も要請

日伯首脳会談に臨んだ両政府関係者(西森下議提供)

日伯首脳会談に臨んだ両政府関係者(西森下議提供)

 【既報関連】先月のテメル大統領訪日に際し日系議員2氏、西森ルイス連邦下議と飯星ワルテル下議補(来年1月に繰り上がり)も日本を訪れ、二宮正人弁護士が大統領の通訳を務めた。同行した3氏は、インフラ支援などを目的とした今回の訪日に、どんな成果を感じたのだろうか。

 テメル大統領は先月18、19の両日、現職として11年振りに日本を公式訪問した。政治経済の混乱収拾から「新たな伯国」を印象付け、インフラ投資の呼込みなどを目的としていた。
 伯日議員連盟会長でもある西森下議は16日に着日。伯国大臣らとともに、先だって投資機関などを訪問した。大統領とは、安倍晋三首相との首脳会談、経団連との会合など主要日程に同行した。
 本紙に対し、「日本側からは汚職問題に絡む懸念や、聖市での地下鉄工事遅延に陳情が寄せられた」と話し、新政権下での体質改善をアピールしたという。
 自身は資源大国のブラジルと高度技術力を持つ日本を、「最良のパートナー」と捉え、大統領訪日には「関係強化に繋がる有意義な訪問になった」と評価した。
 随所で通訳を務めた二宮弁護士は、首脳会談でのコメントは控えたものの、天皇陛下とのご会見の一幕を喜んだ。夫人と共に翻訳を手がけた「天皇皇后両陛下御製和歌選集」を大統領に贈呈したことで、真っ先に話題に上がったという。
 自身は同席しなかったが、ジウマ前大統領の訪日中止時にも準備した同書。ようやく日の目を見「大変誇らしく思う」と語った。
 飯星下議補も、麻生太郎副総理らとの会談に同席した。席上では、四世ビザ解禁の推進などを非公式に要請したという。
 「伯国内でも議論の分かれる問題。解禁は長く険しい道のりになるだろう」としつつ、移民110周年の2018年までの成立を目標に掲げる。「日伯議員連盟の支持を得ながら、政府高官へ働きかけていきたい」と本紙に抱負を語った。
 なお今回の訪問で伯国側は、インフラ支援のほか牛肉や熱帯果樹の輸出についても要望したとされる。

大統領夫人は伯人校へ=児童らに「夢を持って」

児童らと交流するマルセラ夫人(ティー・エス学園提供)

児童らと交流するマルセラ夫人(ティー・エス学園提供)

 大統領とともに、マルセラ夫人も日本を訪れた。43歳下の美人妻として知られる夫人は大統領とは別に、埼玉県のブラジル人学校「ティー・エス学園」を訪問した。同校は二世の斉藤ワルテル俊男さんが経営し、集住地の群馬とも近い。在籍する6カ月から高校3年生の生徒、約150人と交流した。
 歓迎式典では両国の国歌を斉唱後、斉藤理事長があいさつに立ち、今回の訪問に謝辞を送った。マルセラ夫人も登壇し、「夢をあきらめないで」といった激励の言葉があったという。
 校内を案内され、授業風景も視察した。訪問に応じた斉藤理事長は、「およそ30分という短い時間だったが、生徒らは直接話す機会がありとても喜んでいた」と、電話取材に嬉しさをにじませた。


□関連コラム□大耳小耳

 マルセラ大統領夫人の伯人学校訪問は、ユーチューブでも見ることができる。斉藤俊男理事長が訪問に応じながら、校内を案内して回る様子が見られる。登下校の様子や遊具で遊ぶ場面など、学校紹介と共に約2分の映像に収められた。気になる方は「Marcela Temer visita escola」で検索を。

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