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コラム 樹海

 世には「学歴無用論」もあるが、本に親しみ賢人の声に耳を傾ける「勉強」は、黄泉に旅立つまで続ける。簡単なようだが、これが難しい。小学校を卒業しただけで名作を書いた吉川英治は文化勲章を受章し、「鶴八鶴次郎」で第一回直木賞を受けた川口松太郎は文化功労賞に輝いている。確か「コチャバンバ行き」の永井龍男も小学校だけだが、この人も文化勲章なのである▼政界では今太閤と呼ばれた田中角栄首相は、新潟の高等小学校を卒業してから上京し苦学したが、この人の猛勉振りは凄い。英語も辞書を丸暗記。単語では東大卒も及ばなかったの噂が誠しやかに語られたものである。それなのに今の衆議員には学歴を詐称し刑事告発されるインチキがいる。言うまでもなく古賀潤一郎氏の米大学卒業の嘘である▼古賀氏は、自民党の山崎拓・副総裁を破っての当選でありマスコミの人気になったが、選挙に偽履歴は許されない。大学を卒業したのが「嘘」であるのがわかっても議員をやめなかったのは太々しいというか図々しさか。さすがに民主党は除籍(つまり除名)処分にしたが、政党としての責任は極めて曖昧模糊としているのが不思議だ▼民主党には先の総選挙で宮城県や神奈川県でも悪質な選挙法違反があり公判中である。もし、これが有罪となれば連座制が適用されて議員本人は失職する。古賀氏の学歴詐称もながら、選挙事務所の幹部らによる買収という醜聞が広がるようでは、民主党が夢に描く「政権奪取」も泡かたのようなものではないのか―。  (遯)

04/09/25

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