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コラム オーリャ!

  「〃花が咲き誇る〃という言葉は使わない。花は咲くべき時に咲いているだけ。決して咲いているのを誇っているわけじゃない」と話すのは、第一回海外日系文芸祭短歌部門で新聞放送協会賞を受賞した瀬尾天村さん。
 瀬尾さんにとって俳句や短歌は「自分の心を表すもの。だからこそ誰にも真似できない」。普段何気なく使う言葉の一つ一つにも自然と「心」がこもる。
 農作物を育てるには畑の手入れをする。「〃手入れ〃という言葉はとてもいい」という。実際に自らの手で土や作物に触れれば、単に農薬や機械を使うよりもずっと畑の状態の善し悪しに気付きやすいそうだ。
 瀬尾さんならではの視点や経験が「心」となって歌に表れているのだろう。(国)
 

04/10/22

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