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互いに引き立て合う=3人展「七宝と花の出会い」

10月28日(木)

 七宝作家の岩井和子さんと池坊ブラジル支部の河村徳子さん・リーナさん母娘の「三人展・七宝と花の出会い」が、二十三日から二十五日まで文協貴賓室で開催された。
 三日間で約五百人が来場し、参加者からは「七宝でこんな大きなものが出来るとは」「池坊だがとても現代的」など驚きの声があがっていた。
 いけ花は、高さ約二メートルの立花新風体様式の作品(河村さん母娘合作)や孔雀の羽根、折り鶴、綿などの異質な素材を組み合わせた作品など約二十瓶。
 温かい心を感じられる作品づくりを目指しているという七宝は、伝統的な立体作品十点、ブラジル独特のパラナ松やトゥカノなどを題材にした額二十点のほか、ガラス花瓶やアクセサリーが展示された。
 ガラスや金属を使った七宝の硬質感と、対照的に淡い色彩や柔らかさを強調したいけ花とがお互いを引き立て合った。
 会場を訪れた造形作家・豊田豊さんは「まず、こういうテーマのものが今までなかった。すっきりとしており、魅力あるおもしろい展覧会。どちらも基本をしっかり学び、それをうまく生かしている」と感想を述べた。
 二十三日午後二時からの開会式には、上原幸啓文協会長、岩崎秀雄元文協会長夫妻、槙田照夫日伯文化連盟会長、野村アウレリオ次期市議らが出席した。

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