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コラム 樹海

 イラクのフセイン政権は倒れ激しい戦争は終結したけれども、まだまだ平和には遠い。今も反米のテロが次々に起こり日本人もが巻き込まれて犠牲になるなど厳しい情勢は続く。それでも暫定政府が発足し来年の1月30日には国民議会選挙が実施されるなど民主的な政治が訪れようとしている。国民の多くは貧しく日々の暮らしに困窮する人々も多いが、近い将来には安定した生活が待っている▼日本の陸上自衛隊がサマワに派遣され街の人々に給水や飲料水の浄水を通じ支援に従事しているのは、住民の暮らしを少しでも応援したいの観点から実施されているものだ。地域住民からの反応は良く、これからんも頑張って欲しいの声も強い。勿論、陸上自衛隊の安全が保障されている訳ではなく、これまでも駐屯地に向けて砲撃されロケットを打ち込まれたりもしている▼そうした苦難と戦いながら自衛隊員らは任務の遂行に力を尽くしている。先には大野功統・防衛長官がサマワを訪問し隊員たちを激励し、現地の市長らと懇談し「安全」の感触を得て帰国した。自民・武部、公明・冬柴両幹事長もイラクの自衛隊派遣先を視察し激励し関係者とも話し合い「陸自派遣の延長」の心を固めてもいる▼こうした動きを元にして閣議は「自衛隊の派遣を一年延長する」と決めたと理解したい。民主党を始め共産党と社民党は揃って「反対」を表明してはいるが、苦しい決断ではあるが、今の状況では「延期」以外の方法は見つかるまい。もう一国平和主義では通らない時代が到来したの考えを再確認したい。 (遯) 

04/12/14

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