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若い開教使4人 =浄土宗南米開教区に

1月7日(金)

 浄土宗南米開教区に、日本から新しく四人の開教使が派遣され、布教活動などを行なっている。南米浄土宗別院日伯寺の大江田晃義さん(24、宮城)と佐藤順晋さん(23、三重)、マリンガ日伯寺の松野瑞光さん(25、長崎)、イビウーナ日伯寺の桑原弘樹さん(23、山口)だ。
 四人は、すでに日本の大学を卒業して住職の資格を持っており、ブラジルでは日ポ両語による布教、事務、和順会の運営などに当たっている。
 開教使の任期は三年だが、佐藤さんだけは永住。ブラジルの大学で福祉士の資格を取得して、和順ホームを支える。
 日本語だけの説教では若い世代に伝わりにくいと感じている大江田さんは、「日ポ両語で仏教を伝えられるようになりたい」と話し、和順会理事でもある松野さんは、「住職と力を合わせて盛り上げていきたい」と抱負を語った。また、桑原さんは、ポ語での説教・布教と心に染み渡るような読経を目標に「日々精進したい」と話した。
 浄土宗南米開教総監の佐々木陽明さんは、「日本のお寺は歴史が長く、原点がわかりにくい。ブラジルの何も無いところから始まったお寺で、自分の力でやっていく、ということを経験してもらいたい」と、若い仏教家たちに期待を寄せている。

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