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日本で働く姿みて安心を=「人と人の輪を広げたい」=留守家族ら集めて懇親会=請負業JFE保田取締役

1月14日(金)

 日系人を専門に雇用する人材派遣会社「TSA」で働いている在日日系ブラジル人の留守家族や、以前TSAで働いていたOBを集めた懇親会が十五、十六日いずれも午前十一時から午後二時、サンパウロ市の松原ホテルで行われる。
 主催するのはTSAの元親会社の請負業JFEウイング(保田博通取締役)。多くのTSA社員はJFEウイングの関連会社のリサイクル工場で働いている。
 十三日、来伯した保田取締役は「私どもは人の出会いを大切にしている。遠く離れた日本で働くご家族の元気な姿を見て安心して頂き、OBの方々においてはいつまでも同社との縁が切れないようにこのイベントに参加してもらいたい。これからも人と人の輪をひろげていきたい」と語る。
 当日はインターネット電話を使って日本に住む家族の顔を見ながら話をしたり、留守家族やOBの近況を語り合う。昨年に続き二度目の開催となる。
 「慣れない土地で働く日系人を出来る限りサポートして、気持ちよく働ける環境作りを目指す」がモットーという同社。航空運賃は実費しか請求せず、仕事に必要な資格を習得するための制度も用意している。日本人社員と同じように安定して働いてもらうためだ。元々は日系人も正社員として雇用していたが、「高額の厚生年金を払いたくない」という要望が目立ったため、契約社員制度に変えた経緯がある。
 安田取締役が日系人全員の査証の保証人だ。「信用を最も大切な要素」が持論だ。
 現在、日本では人材派遣法が改正されるなど日系人就労者を取り巻く状況が変化しているが、「日本で働くならば、目先の賃金だけではなく、会社の安定度・福利厚生・作業環境など自分が困ったときに会社がどれだけフォローしてくれるかを考えることが大切だろう」と助言する。さらに、「社員と同じように真面目に取り組む姿勢が重要。必ず良い評価を得られ、さらなるステップアップが出来るはず」と続ける。
 今後の日系人雇用については、「日本の若年層の減少や、就職をせずアルバイトで生活をしている人が増えているので、我が社だけでなく、日本の色々な企業の高齢化が進み人手が足りなくなり、雇用はますます増えていく」とみる。「日系人は戦争直後の日本人のようだ」と寄せる期待も大きい。
 昨年、TSAはJFEグループから独立したばかり。「今まで以上に皆さんに信頼され、もっと働きやすい環境を作って行きたい」と力を込める。

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