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公演会『Extra Ordinarios』=日系人らの人生模様描く=2週公演に延べ6百人

ニッケイ新聞 2013年5月9日

 演劇研究所「ヌークレオ・ハナ」(アリセ・K代表)が先月27日、広島県人会館で日本・日系人らの多様な人生を描く公演会『Extra Ordinarios』を開催した。約230人が詰めかけ会場は万席となった。
 上演されたのは、「3人の被爆者」「ルシアはバイレにいきたい」「童話」「ドナ・エミリア劇をする」の4本。いずれも実話で、各物語の当人が同研究所の日系人俳優と共に演じるという一風変わった舞台だ。
 「3人の被爆者」には、ブラジル被爆者平和協会の森田隆、盆子原国彦、渡辺淳子さんらが出演。ユーモアを交えて被爆体験を語り、公演後は反核署名も行われた。「ルシアはバイレに行きたい」では、田中ルシア・ヒロコ親子が親を振りきりバイレに行き、恋愛をする若者の様子を大胆に演じ、会場を爆笑の渦に包んだ。
 平川エミリアさんは自身の劇の師匠リカルド・オオシロさんと共に、劇を通して臆病を克服していく様子を披露。松田明美さんは、「童話」で曽祖父の自殺や厳しかった母親との軋轢、ロリータファッションで幸せを掴んだ人生を語った。
 公演は約2時間に渡って続き、物語の当人らは時折涙ぐみながら役を演じた。
 舞台終了後、アリセ・K代表(本名柳生、56、二世)は「日系人の役者は色んなところで活躍しているが目立たない。演じる劇も日系社会とは関係のないものばかり」と、企画に込めた思いを語った。
 今回上演された4話のほかに6話の物語があり、ヌークレオ・ハナは4月12日から約2週間に渡り、聖市内3カ所で全10話を交互に上演した。延べ595人を動員した。

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