ホーム | 日系社会ニュース | 茨城も義捐金呼びかけ=式典控え急きょ決断

茨城も義捐金呼びかけ=式典控え急きょ決断

ニッケイ新聞 2011年3月15日付け

 5月15日に50周年式典を予定しているブラジル茨城県人会(小林操みさお会長)は、今回の東日本大震災では茨城県北部も甚大な被害を受けており、特別な義捐金を呼びかけるべく役員3人が14日来社した。
 小林会長は「県知事も来伯予定が決定していたが、大震災を受けて不透明になった。おそらく困難だろうと思います。私の弟も避難して車の中で生活している。ガソリンも残り少ないからエンジンもかけられず凄く寒いと言っていました」と悲痛な表情を浮かべる。
 加えて「岩手、宮城、福島3県は特に被害が大きく注目が集まっている。そのため茨城県北部も同様の状態にあるが、支援物資は素通りして北に向かっている状態。県人会としては手をこまねいている訳にはいかない、何かできることはないかと考えました」と説明する。13日に緊急役員会を行い、今回の義捐金を決定した。
 若松孝司副会長も「すぐに送る分だけは県人会独自でやらせてもらいたい。その後の分は日系団体共同でやることに協力できると思う」という。黒澤儀人(のりひと)副会長も「直接に親兄弟が苦しんでいるのに、じっとしていられません」と強調した。
 「特に茨城県関係者はぜひ協力をお願いしたい」と小林会長は頭を下げた。賛同者は同県人会口座《Banco Santander (033) Agencia 4551 Urb-SP-Liberdade Conta 130000436》まで振込みを。

image_print