ホーム | 日系社会ニュース | 《ブラジル》デカセギでなく後継者求む=経産省主催の合同企業説明会=素形材メーカー8社が参加

《ブラジル》デカセギでなく後継者求む=経産省主催の合同企業説明会=素形材メーカー8社が参加

参加企業一覧

参加企業一覧

 日系三世までを対象に、日本での正規社員としての直接雇用の可能性を探る経済産業省主催『合同企業説明会』が、19から21日にかけて、サンパウロ市とマリンガ市の2都市で開催される。08年リーマン・ショック以降では初めての試験的な企画と言え、「単なるデカセギ外国人労働者」から「後継者となる正社員」へと位置づけが変わる転換点に差し掛かっているようだ。

 今回のミッションは、深刻な人材不足や後継者不足を抱える素形材産業関連企業8社が参画し、現地日系企業との懇親等を通じたブラジル経済の視察や、合同企業説明会を開催し、日系ブラジル人とのマッチングにより正規社員としての採用の可能性を探ることが目的だ。
 参加企業は鋳造などを主な事業領域とし、拠点は北海道、埼玉、静岡、愛知、岡山など広範囲に及ぶ。
 後援するCIATE(国外就労情報援護センター)の永井康之専務理事は、「90年代のような単なる人手としてではなく、日本人の代わりとして中心的な役割を担う正規社員として採用することが狙いだ」と言い、構造の変化を指摘する。
 慢性的な労働者不足に悩まされる日本では、外国人技能実習生制度により労働力不足を補ってきたが、中小零細企業では長期的に会社を支える人材不足が深刻化。同制度は最長3年だが、日系ブラジル人は滞在期間を問わず長期的に滞在可能な点で、企業側の期待も大きい。
 また、派遣会社を経由した間接雇用が一般的ななか、希望者と直接面談した上で採用されれば、ミスマッチを未然に防ぎ、長期的な人材としての活用も期待できる。
 永井理事は「ブラジルで面接を受け、就職に繋がるという貴重な機会になる。ぜひ奮ってご参加を」と呼びかけている。
 サンパウロ市では文協展示場(Rua.Sao Joaquim,381)で19日午後2時~4時半まで、21日午後1時~4時の2回。マリンガ市では、ビジネスホテルデビレ(Avenida.Herval,26-Zona 01)で20日午前10時~午後4時まで。参加無料。日ポ両語対応。
 参加企業は以下の通り
▼佐藤鋳工株式会社▼株式会社アキオカ▼DOWAサーモテック株式会社▼栗田産業株式会社▼株式会社小林製作所▼株式会社アーレスティ▼新東工業株式会社▼株式会社ムロオ


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 経産省主催で行われる合同企業説明会。特に日語能力を問うものではなく、採用されれば、「語学学校に通い日語を学ぶ機会も与えることを考えているようだ」といい、これまでの単純労働者とは一線を画すものだ。不況下にあるブラジル経済と東京五輪に向けての求人増が要因となって、昨年にはリーマン以降で初めて在日ブラジル人数が増加に転じ、18万の大台を超えた。不安定な派遣社員ではなく直接雇用であれば、子供の教育も含め、日本での生活により長期的な視野で安心感を得ることができるはず。現在日本行きを考えている日系ブラジル人にとっては、大きなチャンスとなりそうだ。

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