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客家センター内に入居=クルトゥーラ・タイペイ 門出祝う=台湾文化普及の拠点 母国政府も重要視

1月25日(火)

 文協ビルの目と鼻の先に建設中の客家センターの二階、三階に入居するクルトゥーラ・タイペイ(駐聖保羅台北経濟文化辧事處聖保羅文化中心、何健功處長)が二十二日にオープンした。午前十一時から行われた竣工式には、台湾系移住者ら千人近くが出席。母国の文化普及に向け結束力を見せた。

 式ではまず、客家センター正面入り口で獅子舞が披露され、何處長、周國瑞駐巴西台北経濟文化辧事處代表ら関係者でテープカットした。その後、三階から二階に移動しながら館内を見学。民族文物及傳統服装展示室、展覧室、図書室、ヴィデオ・テッカ、コンピューター室、教室などの設備を見て回った。
 昼食パーティーが二階のサロンであった。挨拶に立った周代表は「三年間の建設工事中には、非常に困難なことがたくさんあった。華僑の文化の中心的な場所として政府も非常に重要視している。これから大いに利用してほしい」と話した。
 何處長は「ここは、台湾文化を普及させるための拠点。世界に散らばった華僑が集まって、互いの立場について意見交換出来ると思う。立地場所を選定するのに三十五カ所ほど回り、苦労が多かった。皆さんの協力のおかげで、こうして完成させることが出来た」と関係者の労をねぎらった。
 センター建設や子弟教育などに貢献のあった功労者などが台湾政府により表彰を受け、記念品と賞状が贈られた。最後に乾杯、クルトゥーラ・タイペイの門出を祝った。
 オープニングを記念して、台湾系作家による絵画の展覧会が企画され、沖中ロベルト文協美術委員会委員長が作品の展示を行なった。日系からは、上原幸啓ブラジル日本文化協会会長、松尾治文協副会長が招かれた。上原会長は「いや、立派ですよ」と客家センターの設備に目を丸くしていた。

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