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■ひとマチ点描■礼節重んじ、牛より強い

1月29日(土)

 ノロエステ、パウリスタ、ソカナバナ3線合同日本語教師研修会の会場となったアラサトゥ―バ市のホテル『北京』。オーナーは大正11年日本統治下の台湾で生まれの劉長生さん(84)。礼節を重んじ、台湾人ながら同市の文化協会に会員だ。「以前に日本国籍があって、しかも軍隊にも在籍した。入会しないわけにはいかない」
 文協付属の高齢者団体『桜寿会』に所属し、梅干を売って資金集めをするなど積極的に活動をしている。
 20ドルを携え1964年に渡伯。農業で失敗し、日本人移住地を回る行商を15年間続けた。「最初は台湾人だからと言って、買ってもらえなかったけど、軍隊にいたというと皆親切にしてくれた。その恩は忘れられない。今でも連絡をくれる人がいる」
 〝牛より強い〟と医者に言われた健康と、漢民族の皇帝〝劉〟の苗字を受け継ぐ者として誇りを持ち、その後レストランを始め、現在のホテルにまで発展させた。
 「写真は駄目だぞ」と言った劉さんだったが、カメラを向けると襟を正してポーズを決めてくれた。 (達)

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