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「スタメンで活躍を」=ヤクルト・ユウイチ抱負

2月5日(土)

 ヤクルト・スワローズのホームペ―ジにブラジル出身の日系三世、松元ユウイチ選手が大きく紹介されているので、掲載する。
 ――四年ぶりの日本一奪回に向けて、二〇〇五年シーズンに臨むスワローズの選手たち。新たなる一年を前に、それぞれの選手に昨シーズンを振り返ってもらい、このオフのトレーニングについて、そして来るべき今シーズンにかける抱負を聞いてみた。
 昨季の開幕前に日本国籍を取得したブラジル出身の日系三世、松元ユウイチ選手。開幕はファームスタートだったが、四月に短期間一軍を経験。九月はじめに二度目の一軍合流を果たすと、シーズン初スタメンとなった九月十六日の横浜戦ではプロ初の猛打賞をマークした。結局、シーズン終了まで四割前後の高打率をキープし、非凡なバッティングセンスを見せつけた。
 「去年よりはよかったかな。守備はよくなかったけど、バッティングでは代打が多かったけど、ちょっとはアピールできたと思う」
 このオフは、ブラジルに帰国せず戸田で精力的にトレーニングを続け、特に守備に重点を置いて練習に励んでいる。
 「自分は足が遅いし、守備もなかなかうまくならない。バッティングも今のままじゃダメ。何かが足りないよね。波が大きいんで、できるだけ小さくしたい。代打だけだとスタメンじゃ出れないから、毎年、自主トレでは守備をがんばっている。基本を忘れずにやりたい。去年はシーズン中に飯田さん(現・東北楽天)に教えてもらって、ビデオを見たり、練習を一緒にして『ライナーは目を切らない』とか『大きいフライはフェンスについてボールを待つ』とかアドバイスをもらって、秋季キャンプでもそれをやってきた。試合を一緒にやりたかったですね」
 初の一軍キャンプスタートを勝ち取った今季は、外野のレギュラー争いに真っ向から参戦。
 「スタートから一軍にいたい。そしてずっと一軍にいること。(ファームと)行ったり来たりじゃダメ。百日以上いないといけない。チームが優勝を目指している中で、一軍でどんな仕事をしなきゃいけないか考えて行きたい。目標はファーストより外野。ファーストはクリーンナップを打つ人や外国人が守る最後のポジションだと思うから。ポジションが空くのを待つんじゃなく、先輩たちを越えたい。今季はチャンスだし、がんばりたいではなく、活躍します!」
■ユウイチ選手 二〇〇四年成績=二十試合出場 打率.393 五打点

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