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日伯全国紙が特集企画=大統領5月訪日に合わせ

3月1日(火)

 五月に予定されるルーラ大統領訪日にあわせ、有力全国紙エスタード紙とその姉妹紙のタルデ紙、ブラジル外務省広報誌、日本経済新聞が記念特集号を企画している。
 昨年九月の小泉首相来伯と、三年後に迫った日本移民百周年をひかえた今回の大統領訪日。これまでの日伯関係を一歩進める新しいチャンスであり、さらに深い絆を構築する大きな機会になりそうだ。
 加えて、〇六年には大統領選挙があり、現政権にとっては目に見える成果を出したい重要なタイミング。それだけに、両国にとって実りある協議が期待されている。
 これら企画をコーディネートするK・TOYAMAコミュニケーションコンサルタント社の遠山景考社長は「日伯両国には百年という長い交流関係があり、今回の大統領訪日により、より緊密なパートナー関係が結ばれることが期待されています。これら特集は、両国に対する広報として特別な役割を果たすのでは」と意義づける。
 エスタード紙とタルデ紙は〇三年から毎年六月に「百周年に向けて」と題して日本移民特集を行っているが、今年は大統領訪日が五月ということで、五月に訪日特集、七月に日本移民特集を出す予定だ。
 外務省広報誌「ブラジル=マルカ・デ・エッセンシア」は日伯両語で訪日特集号を発行し、使節団が日本でも配布することになっている。タイトルは「ブラジル―日本・新しいチャンスの展望」。
 内容は、ルーラ大統領はじめアモリン外務大臣、パロッシ大蔵大臣、フルラン開発大臣、ロドリゲス農務大臣などのインタビュー。インフラ設備、官民合同プロジェクト(PPP法案)、エネルギー問題、エタノール対日輸出、輸出生産基地としてのブラジル、鉄鋼、造船、ブラジルの日系社会、日本でのブラジル人コミュニティなど。
 日本経済新聞は、大統領訪日の訪日を歓迎する記念特集号を企画中だ。タイトルはずばり「過去、現在、将来の日伯関係」。内容としてはブラジルの政治、経済、文化の現状、日伯経済関係、BRICs(近い将来発展が予想される四カ国)の一国であるブラジルの潜在能力、日系社会についてなどが予定されている。
 これらの記念特集号に関する詳細問い合わせは同コンサルタント社(11・3887・3555)。Eメール=kagetaka@ktoyama.com.brまで。

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