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東西南北

3月8日(火)

 就職戦線と所得が少々好転し、家政婦を雇用する家庭が主要都市で増加した。ブラジル地理統計院の発表では、家政婦の就職率が他職種の中で最も高く、〇五年一月に前年同月比一〇・四%増となった。所得は全国平均で六カ月間に月三百十七レアルと微増、主要都市では九百二十レアルと三四・五%増えた。家政婦を雇い、外勤する主婦も増加。ブラジルの習慣では夫が就職すると妻はまず家政婦を雇い、一息抜くという。
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 サンパウロ州ジアデーマ市で六日未明、二十八歳の女性が三人の男性に殴る蹴るの暴行を受け、最後は重さ約五十キロの石を頭に一撃されて死亡した。被害者ともう一人の女性、加害者の男性三人は数年前からの知り合いで、被害者のカラオケの歌を三人があざけったのがきっかけに口論となり、暴行に発展した。事件当時三人は酔っ払っており、店のトイレでコカインを使用していたとも疑われている。
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 サンパウロ州クバトン市海岸山脈州立自然公園内のアンシエッタ道沿いに違法居住者が増え、環境破壊が問題となっている。同道の工事に伴い一九四〇年代に登場した違法居住者は、二〇〇〇年に約一万六千人、現在は約二万人に増加。同地域では、千五百から一万レアルで売られる不動産もあるという。
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 誘拐防止のため皮膚の下へ米粒ほどのチップを埋め込み、GPS(全測位)による警護を依頼する注文で、ブラジル人事業家や資産家二千百十八家族が行列をなしている。プライバシー侵害も起こるが、事件がなければ介入しない。埋め込み手術は一万ドル、世界中どこへ行っても警護費用は月一千ドル以下。チップによる人の管理や住民登録カード計画など、聖書の予言のようなことが話題になっている。

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