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日本語模範生の3世=大阪市招待で訪日へ=吉田タニアさん

3月17日(木)

 サンパウロ市と大阪市の姉妹都市提携三十五周年を記念し、昨年十月に行なわれた日本語スピーチコンテストで優勝した吉田直美タニアさん(20)が十八日、大阪市の招待で訪日する。
 大阪市では裁判所、博物館などの公共施設を見学するほか、奈良や京都を観光。ホームステイも経験する。滞在は三十日まで。
 両親共に二世だが、「父が厳しい人で、家庭内では日本語だった。日本語学校も六歳で通い始めました」と吉田さん。その父親も三年前に他界。スピーチコンテストでは、「命の尊さ」を訴え、栄冠に輝いた。
 日本語を学習する少年少女が全国から集まる合宿、ふれあいセミナーでは指導員としても活躍。ブラジル日本語センターの佐藤吉洸副理事長は「スピーチは胸を打つ話だったし、日本語能力も今年一級を狙える実力」と、太鼓判を押す。
 サンベルナルド市在住。地元の大学に通い法律を学ぶ。外国旅行は初めてだ。吉田さんは「日本について見たり聞いたりすることは多いけれど、実際自分の目と耳で確認してみたい」と意気込む。

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