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シャッパ文協に公示されず=過半数なければ決戦投票へ=会長選挙=土壇場でドタバタ=有権者落胆、不満広がる

4月9日(土)

 八日に文協ビル内に公示されるはずだった文協会長候補三氏のシャッパが掲示されず、事務局から何の説明もなかったことから、正式発表を待ち望んでいた有権者を落胆させた。一方、七日開かれた選挙管理委員会(原田清委員長)の会合で、いずれの候補も投票数の過半数を得なかった場合について話し合われ、決戦投票に持ち込まれることが決まった。こうした「泥縄式」の対応には不満の声が挙がっている。
 文協の定款にはシャッパの提出期限は明記されているが、公示に関しては、それにも選挙管理委員会の規約でも触れられていない。
 上原会長は「私は知らない。委員会は文協から独立した組織だ」と説明した。ただ、選管委は文協の理事会や評議員会の幹部で構成されているのは事実だ。
 公示が遅れている理由は、七日の選管委で三候補シャッパの不備が指摘されたほか、シャッパを辞退したメンバーもいたためだ。「月曜日夕方までに調整するよう」八日、選管委から各候補に通達があったという。
 シャッパの変更としては、上原氏のシャッパで第六副会長だった小原彰氏が脱退。代わりに理事のルイス・ユキ氏が選ばれた。理事には樋口トモ子現副会長。下本、上原両氏のシャッパで重複していた多良間俊彦氏は上原陣営に決定。下本氏側には税田清七氏が入った。下本、谷両氏のシャッパで名前が見られた清原賢治氏は谷陣営へ。代わりには下本陣営にはキクタ・マコト氏が名を連ねた。また、下本氏のシャッパで、福本ケイコ氏が抜け、ナカタ・ケンジ・マルシオ氏が補充されることも分かった。
 谷氏のシャッパでは、補充監査に入っていたある県人会会長がまだカルトリオに登録しておらず、シャッパとして認められない、とう連絡が八日午後、選管委からあった。
 七日の選管委では、選挙の細則に関する取り決めが行われた。
 十六日の投票日は文協駐車場を入り口として、体育館で受付を行う。会員であるか、会費を完済しているかの確認が行われ、昨年までの入会者はその場で会費を支払うことも可能だが、「当日は混雑が予想されるので、前日までに納入しておいてほしい」(文協事務局)。
 委任状確認コーナーも設置され、約十人の職員がその確認を行う。
 投票は午後一時半から四時までの二時間。展示室に理事会用、監査役用の投票箱が十個ずつ設けられる。投票用紙は上から順に谷、上原、下本の順になっている。
 開票は総会が開催される大講堂壇上で行われ、会員以外は会場二階部分のみ入場可能。
 白票も含めた有効票がカウントされ、過半数を得票した候補が当選となる。三候補の得票が過半数に満たなかった場合、上位二者の決戦投票となり、その期日は開票前に発表される。

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