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各候補・陣営の動き=谷広海候補

4月19日(火)

 仕出弁当を支持者に用意するなど配慮を見せた谷候補。Yシャツの腕をまくって、投票会場内を精力的に動いた。というのも、法人七社、個人十氏の委任状を抱え、自ら煩雑な手続きをこなしたためだ。
 「投票にこれだけ列が出来ているのに、肝心の総会への出席者が少ないのはおかしいね」「法人会員向けのアピールが足りなかったのでは。商議所にしっかり説明するべきだった。百年祭に積極的に参加してもらうためにも」と、現体制に対して不満を並べた。
 優勢が伝えられる中、必勝を期し、二日前にダルマの片目に墨を入れた。祝賀会の場所も既に決まっているのか。報道陣に聞かれると、「今晩、(リベルダーデ区のレストラン)『ごんべ』に来てよ」。自信をのぞかせた。 
 午後五時過ぎからの開票の模様は涼子夫人と見守った。時折、額を流れる汗を拭い、緊張を隠せない。「力を抜いて」とばかりに、夫人が肩叩きやマッサージする姿も見られた。
 前代未聞の選挙事務所を開いて一カ月。決起集会を行なうなど、「文協を変えるために」支持者の獲得に全力を注いできた。それだけに、委任状以外の票が伸び悩んだことを知ると、「うーん……。代理で払っとけば良かったかな」とポツリ。充血した目が疲労のほどを物語っていた。
 緊張、興奮のピークを超え、「一晩ぐっすり寝れば回復すると思うけど、明日は朝早くから日本語センターで仕事なんです」

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