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文協=会費収入増も委員会停滞=選挙後初の理事会で報告

5月25日(水)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は十九日午後六時から、第三百五十一回理事会を開いた。コロニアを賑わせた文協会長選挙後、初めて全理事が集う理事会となった今回、約三十人が出席した。新理事、監査役の自己紹介が行われたほか、地方理事や各委員会の委員長が発表された。
 開会に先立ち、十九日急逝した野村丈吾高等審議会員に一分間の黙祷が捧げられた。
 重田エウゾ専任理事の司会で、前回まで行われた四回の理事会議事録の承認が拍手で行われた。続いて地方理事十五人、各委員会の委員長、副委員長も紹介された。
 伝田英二会計担当理事が、会計報告を行った。選挙による会費収入増を背景に、昨年比六八%増の十万九千三百六十四レアルが報告された。しかし、選挙の影響で停滞気味となった委員会収入は昨年比四〇%減の二十万六千二百四十四レアル。全体の残金は同一・二二%増の百八万二千十六レアルに留まった。
 続いて、重田理事が来月の行事、今年度理事会の予定を発表した。
 上原会長は、文協ネットによる会員と団体のコミュニケーションの発展に期待、「これからの日系社会の大きな武器となる」と力を込めた。
 今回、出席した地方理事が六人と少なかったことに鑑み、「サンパウロ在住でも、誰か出席できる人が団体の代表として、理事会に出席してほしい」と呼びかけた。
 会終了後、写真撮影が文協ビル前で行われ、これから二年間文協の舵取りをする新理事たちは、談笑しながらも表情を引き締めていた。
 新しく選任された地方理事は次の通り。
 渡辺サトル(モジ)、白石一資(アラサツーバ)、新宅義美(マリリア)、船田佳幸(プ・プルデンテ)、榊原アルベルト(サン・ジョゼー・ド・リオ・プレット)、小野亨介(ドラードス)、上口誠一(ロンドリーナ)、山脇ジョルジ(クリチーバ)、上野ジョルジ(スザノ)、管野鉄夫(サン・ジョゼ―・ドス・カンポス)、波多野幸夫(サン・ベルナルド・ド・カンポ)、牧半治(サント・アンドレー)、浜田タダヨシ(カンピーナス)、マサミ・タチロウ(サント・アマーロ)、森エリオ(ピエダーデ)の十五人。

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