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5月28日(土)

 ルーラ大統領の日本訪問。NHKがもう少しテレビのニュースで時間を割くかと思われたが、少なくとも、さきのブラジル人の「車の窃盗、警官の拳銃強奪事件」のようではなかった。同じ報道時間帯でいうと、「中国との政冷関係」「ミンダナオ島の旧日本兵」の前にかすんでしまった。しかし、新聞報道だと融資話を含めて商談はいくつか久しぶりに進展したもよう。やはり、行った甲斐があったか。
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 一九六〇年代、恋人との付き合いを父親に反対されていた女性教師がいた。恋人に会う時間を作るため、「聖体祭の飾り付けのため忙しくてお父さんには会いに行けない」と言い訳をした。彼女は教え子らに手伝ってもらい、路面に卵の殻やおがくずで絵を描き、恋人に会いに行った。それがサンタナ・デ・パルナイーバ市の「タペッチ」のはじまりらしい。
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 老人ホームに関するシンポジウムが十八、十九日に州検察局講堂であった。マナウス、レシフェ、クリチバなど全国から、行政機関や民間団体が参加。「尊厳ある老化」をテーマに、講演会やパネルディスカッションが企画された。援協福祉部によると、全国レベルでのシンポジウムは今回が初めてだという。若い若いと言われたブラジルも、高齢化社会の仲間入り。行政側も法整備などに向けて、腰を上げなければならなくなったそうだ。

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