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無料「心霊」治療で社会貢献=弘田氏に名誉市民賞=聖市

6月10日(金)

 手のひらのエネルギーで難病を治療することで知られる弘田智康さんに対し、聖市市議会は名誉市民賞を贈ることを決めた。三十日夜、同議会八階の式場で授与式が行われる。
 高知県出身の弘田さんは子供のころから予知能力があったといういわゆる「霊能力者」。日本にいるころは「頭がおかしいと思われるのが怖くて人には言えなかった」という。
 力を発揮し始めたのは一九六〇年にドミニカ共和国に移住してから。「最初は近所の人が怖がったんだけどね、当たるのがわかってからは頼りにしてきた」。
 六五年にブラジルに再移住した後は、「自分でも不思議」なエネルギーで背骨を矯正したり、病気を取り除いたりする力が有名になり、自宅には多いときで一日に六千人が押し寄せた。 「いちばんの問題はトイレが足りなかったことでね」と冗談交りで語る。「人の数を数えてしまうと疲れるから見ない。でも一人一人を相手にして病気を見る」。患者にはブラジルの有名人も多数いるというが、「以前は日本人だけを治療していた」。
 あるとき、家の前に日本人が集まるのを不思議に思ったブラジル人が「本当に治せるならやってみろ」と、足の不自由な少年を連れてきた。背中を伸ばして横たわることもできないその少年の背骨を矯正した。
 「ぴーんと足が伸びてね。うちの庭を走りよった。挨拶もせずに駆けていってしまった」。それからブラジル人の間でも噂が広まり、週末にはバスで詰め掛けるほどの盛況ぶり。 「渋滞するのでバスは禁止にした」が、診療は無料なため、遠方からも人が集まる。
 弘田さんをよく知る宮原ジョルジさんは今回の授賞決定に関して、「彼はこれまでに何千、何万という人を無償で助け、社会に尽くしてきた。名誉市民賞は昨年十二月ころが決められた」と話す。
 また、十二日午後二時から、アチバイア市の弘田さんの自宅(ドンペドロ・プリメイロ街道六十六キロ地点のそば)で、恒例のもちつき会が行なわれる。参加自由。無料。問い合わせ電話11・4412・8971(弘田さん)。

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