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有力2紙が日本移民特集組む=外務省広報誌も百周年目前の実情伝える

6月17日(金)

 エスタード紙とジョルナル・ダ・タルデ紙の「日本移民特集」が十五日に発行された。両方あわせると五十万部近い。全伯の中産階級の相当部分に、百周年を目前にした日系社会の情報などが届いたことになる。また、ルーラ大統領訪日に合わせてブラジル外務省広報誌「マルカ・デ・エッセンシア」の日本特集号も制作され、約二万部を日本国内で配布した。
 エスタード紙は例年通り「百周年への道=ある国民の物語」を全体テーマとし、「伝統に支えられた未来(Futuro fincado na tradicao)」との主見出しで、十ページの特集を出した。最初に作家の大竹富江さん家族の話題が二ページ。いわく「美の師匠は箸を絵筆に、寿司をピッカーニャに取り替え、息子たちをブラジル人として成功するよう教育した」とのこと。朝五時半に起床し、毎日三時間半働く規則正しい生活をしている。続いて、「日本関係の仕事は四%のみ」という長男で有名建築家の大竹ルイ氏、次男リカルド氏も紹介された。
 さらに、日系最初のデゼンバルガドール(州高等栽判事)の渡部和夫氏、USO名誉教授の上原幸啓氏らの経歴と、ブルートゥリーホテルの青木智栄子社長による百周年記念晩餐会への誘い。
 教育分野では、日本文化の普及に力を入れる松柏大志万学院、健康分野ではサンタクルース病院の百周年記念事業案が記事にされた。経済分野では、防水シートなどでは南米最大のサンスイ社、サクラ醤油。最後に堀村隆彦ブラジル大使のメッセージが掲載された。
 一方、伯外務省広報誌は「力を合わせる日本とブラジル」と題し、大統領の独占インタビュー他、アモリン外相、フルラン開発相、ロドリゲス農相らとの一問一答も掲載された。大統領訪日期間中に、東京や名古屋などで二万部が配布された。
 これらを企画したK・TOYAMAコミュニケーションコンサルタント社の遠山景孝社長は、「約十年ぶりとなった大統領訪日は、冷えかかっていた両国関係を緊密なパートナーとして再認識し、百年の絆を強めるものとなった。今回の特集などはその一助になったのでは」と語った。

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