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主要30団体=初顔合わせ=百周年向け意見交換=その後の百年」も視野に

6月28日(火)

 ブラジル日本移民百周年記念祭典協会主催の「意見交換シンポジウム」が二十日午後、聖市内のブルーツリーホテル・モルンビーで開催された。「日系団体の連携を図り、移民の歴史や日系社会の将来について意見を交換すること」が主な目的。ベレンやフロリアノーポリスなど約三十の地方日系団体の代表者が出席した。百周年に向け、全伯主要日系団体の初顔合わせとなった。
 あいさつに立った山崎千津薫監督は、「ブラジル社会が日系社会を理解してくれるよう務めるのが私たちの百周年の仕事」とした。
 「GAIJIN2」のプロモーションビデオが流され、約五十人の参加者に大きな拍手を送られた山崎監督は、「日系社会の歴史を知ってもらうことは、ブラジルにあるすべての民族コロニアにとって重要なことでは」と熱く語り、「私たちは日本に対して恥じることはなく、むしろ誇りに思われてもいいこと」と、個人の主観を述べた。
 続いて、小原彰コーディネーターが今回参加した約三十の日系団体代表者を紹介。「日系社会の将来を語るに相応しいメンバーが集まった」と今回のイベントの意義を確認した。
 祭典協会の上原理事長は、これからの日系社会に必要なものとして、▽先駆者への感謝▽全伯日系団体の連携▽日伯関係の強化▽日本精神の維持――の四項目を挙げ、「百周年は終わりではなく、スタートでもある」とスピーチした。
 日伯二十一世紀協議会のメンバーとなった横田パウロ氏は先月のルーラ訪日を「非常に有意義だった」と振り返り、〇八年が日伯友好年に定められたことを確認した。
 「日伯間の将来に向け、これから活動していく」。八月に第一回目の会議がブラジリアで開催される予定を明かした。
 「経済、文化などが主な議題だが、教育に関しても取り上げたい」とも語り、在日デカセギ子弟の教育問題解決にも意欲を見せた。
 続いて、「百周年に向け、何ができるか」というテーマについて、七つに分かれた各テーブルで活発な意見交換が行われた。
 マリンガ文化体育協会の安永修道代表は、「先駆者の志を忘れず、百周年を成功させたい」と話した。
 サントス日本人会の中井サダオ代表は「私の父も五十周年祭に参加した。自分が百周年に関わるのも何かの縁だと思う」と話し、「本の出版などで日本移民の歴史をブラジルに紹介しては」と意見を述べた。
 スポーツセンターや病院、日伯学園など様々な案が発表され、ブラジル日本移民史料館の大井セリア館長が皆の意見をまとめ、締めくくった。
 出席したブラジル外務省アジア太平洋局の藤田エジムンド局長は「政府間で日伯二十一世紀協議会がいい形に発展していくことを望んでいる。百周年祭のことだけではなく、その後の百年にも思いをはせた関係を作っていければ」とシンポジウム終了後、記者に語った。

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