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汎米チェス=14歳までの部=みごと優勝=スザノのジュリアーナさん=実績十分「国内名人」の称号  夢は世界大会上位入賞

7月2日(土)

 「学校とチェスの両立が大変」。そう苦笑するのは、現在スザノ市に住む寺尾ジュリアーナさん。六月十一日から十八日まで、サタカタリーナ州バルネアーオ・カンボリウ市で行われた汎アメリカンチェス大会十四歳までの部で、弱冠十三歳にして見事、優勝を飾った。
 同大会女子の出場者数は毎年約二百人。現在までに六回出場しており、そのうち三回の優勝経験を持つ。全伯大会でも五年連続チャンピオンに輝いた。同大会十四歳までの部で優勝したことで「国内名人」の称号も得た。目標としている「国際名人」は十六歳までの部で優勝しなければならないが「一つカテゴリアが上がるだけでレベルがぐんと高くなる」と難しさを話す。
 ジュリアーナさんは父、ルイさんの影響で五歳からチェスを始めた。六歳から競技に参加し始め、才能を発揮。一九九九年のパウリスタ・デ・デンチ大会で一位になった。現在は、サンタカタリーナ州リオ・ド・スル・チェスチームに所属。学校に通いながら「国際名人」のジェッフェルソン・ペリキアンさんに、一週間に三時間ほど、兄のロドリゴさんとともに指導を受けている。それ以外はいろいろな本を読み、戦法を勉強する。
 また、「インターネットで大名人の試合を見て研究できるからいい」と話す反面、「誰でも試合を見られるからどんどん選手のレベル高くなる。今じゃ同じ戦法は二、三回しか使えない」という。「チェスをしていて一番楽しいのは大会に行くときのビアージェン」と冗談交じりに言うが、「試合中、自分が考えた戦法がうまくいったときが嬉しい」とチェスの魅力を語る。
 一番印象に残っている試合の一つには、世界チャンピオンのロシア人、ギャリー・カスパロフさんとの試合を挙げる。聖市四百五十周年記念大会のため去年来伯した。「もちろん負けたけど、相手できただけでも凄いこと」と嬉しさを表す。
 世界大会出場の条件は全伯大会もしくは、汎アメリカン大会で優勝すること。今回も出場権を得たものの、手続きの不備で出場を断念することになった。しかし、夢はあくまでも世界大会で上位入賞すること。「今年は残念だが、来年も世界大会出場権を取ればいい」とルイさんは励ます。
 ジュリアーナさんは「昔は怖いもの知らすだったけど、だんだん年齢が上になるにつれ、強い選手が増えて自信がなくなってくることもある」と不安を覗かせる一面も。しかし、「二年に一度開催されるチェスのオリンピックにも出たい。ブラジルからは四人出場できるからその一人になれるように頑張りたい」と将来に向けての抱負を語った。ルイさんも「勉強も大切だけどチェスを両立してずっと続けて欲しい」と話した。

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