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■ひとマチ点描■次は100周年で!

7月5日(火)

 カフェランジャの平野植民地で開かれた90周年祭。式典が行われたのは、コロニア最古の寺院の一つ、平野光明寺(浄土真宗本願寺派・岡山智浄主管)だった。
 約600人の参加者の中には、非日系人も多く見られ、立派な内陣に感嘆したり、写真を撮ったり。
 月に1度、寺の掃除を行っているのは、平野光明寺仏教婦人会の約30人。
 「カンガラ、平野、カフェランジャなどの婦人会と一緒にね」と、婦人会長の森部澄子さん(65)。リンス市出身。結婚以来40年、同移住地に住む。
 「何かするときは、お互いに助け合うんですよ」。富田保子さん(74)が住む第二平野植民地は現在、16家族。近隣移住地の互助が活動の足場を支える。
 1933年に11歳で移住した時は、380家族がいたはず、と当時を振り返る高山勝子さん(83)。今回の式典で、敬老者表彰を受けた。
 「ここから出たことない。いいところよ」。長年の苦労を感じさせない張りのある笑顔を見せる。
 記者が会場を後にする際、握手を求めると「今度は100周年で会いましょう!」      (剛)

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