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南米の日系人大好き井上祐見さん来伯=後藤議員の祝辞を携えて

7月16日(土)

 七度目の来伯となる歌手の井上祐見さん(29)が今日、明日と開催される第八回日本祭り「フェスチバル・ド・ジャポン」のステージに立つ。同祭に向けて、後藤博子参議院議員から、祝辞を預かり、十四日に国際交流基金で行われたアニメ製作会社「動画工房」の石黒育社長の同祭記者会見に同席し、代読した。ステージ場でも読み上げる予定だ。
 後藤議員は二年前に行われた「戦後移住五十周年記念式典」に国会議員を代表して出席。今回は、第百六十二回、国会開会中で重要法案の審議のため出席が叶わなかった。「日本祭りは日本文化や伝統を子孫に守り伝えると同時に、日系人社会がブラジル社会にしっかりと根付き、よりよい理解と友好を深める大きな役割を果たしていると思います。ブラジルを愛して止まない私も日伯友好の架け橋として積極的に取り組んで参ります」と綴られている。
 また、小泉純一郎首相の来伯、ルーラ大統領の来日に関して「遠くて近いブラジルとの関係をより深い絆で結ぶことができたことを嬉しく思う」と書かれている。
 「初海外がブラジル」だと言う井上さんは愛知県豊橋市の出身。「たまたま見たNHKの、のど自慢がブラジルからの放送だった」。一九九七年、それを見てブラジルにおける日系人の存在を知った。一世移民が孫に日本語を教えている映像を見て、「何か私にできることはないか」と思い、即ブラジル行きを決意したという。初訪伯は、一九九八年。以後、毎年来伯し、公演をしている。「移民の方々は今の日本人より日本人的だし、日本のこと知っているように感じた」と、ブラジルに対する印象を語る。
 今回の公演数は約十四。日本祭りの翌日、グァタパラ移住地を訪問する。ブラジルの他にも、二十三日にウルグァイのモンテビデオを訪れる。JICAの機関紙「海外移住」に掲載された井上さんの記事を見たウルグアイ日本大使館文化担当の金子夏枝さんから出演依頼を受けたことがきっかけ。東京の同国大使館にも赴き、挨拶をしてきたという。
 また、アルゼンチンでは二十七日にラプラタで公演、二十九日にはイボチを表敬訪問する。以前この地で、共通の公演タイトルでもあり、自身で作詞を手がけた「あなたに会えてよかった」を、オルゴールを巻きながら熱唱。この歌を聴き、「演歌が嫌い」だったという男性から「演歌が好きになるかもしれない」と言ってくれたという思い出の地でもある。
 井上さんの公演は「遊びコーナー」を設けるなど観客と一緒に歌や踊りを楽しむことが特徴だという。「日本から歌手が来るということで日系社会がもっと一つになってくれたら嬉しいことです」と抱負を話した。
 その他の公演としては、三十日にポルトアレグレ、パラグアイでは八月一日にエルカルナシオン、三日にピラポ、七日にはボリビアのサンファンで公演。十一日は弓場農場、十三日に宮城県人会館での記念講演が予定されている。

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