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■ひとマチ点描■スチュワーデス目指して

7月16日(土)

 「日本へ向かう飛行機に乗ったときからスチュワーデスに憧れているんです」と夢を語る、3世の藤本サラさん(24)。
 11歳のとき日本へ渡り神奈川県で12年間過ごした。客室乗務員になる勉強をするため今年4月に帰国。両親と弟を日本に残し、今は親戚とサンパウロ市内に住んでいる。
 「日本にいるときはブラジル人という意識を持っていたのに、帰ってきたら日本人だと思われて悲しい気持ちがした。いろんな国を飛び回るスチュワーデスなら自分の国はどこか関係なしに働けるから」
 客室乗務員になるのは容易ではない。専門学校を卒業し、さらに航空公社の試験を通ってやっと各航空会社に応募することができる。数カ国語が話せるのは当然な職業のため、日ポ語のほかにも英語を身に付けようと勉強に励んでいる。 「日本で大学も出してもらったので早く仕事について親に恩返しをしたい」と夢にかける瞳は真剣だ。
 「日本の家族や友達に会えないのは寂しいけれど頑張ります」。写真撮影を求めるとスチュワーデス・スマイルでにっこり。(郁)

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