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第57回歌謡唱歌コン=19歳岡田さんに栄冠

2005年8月3日(水)

 今年で五十三回目の全伯歌謡唱歌コンクールが七月三十一日、リベルダーデ区の客家プラザ(サンジョアキン街460)で行われ、歌謡十一部門・唱歌二部門で計百七十二人が生演奏にあわせて自慢ののどを披露した。グランプリは「飢餓海峡」を歌い青年A部門で優勝した岡田ケイラさん(19、三世)。来年東京で行われる第二十二回日本アマチュア歌謡祭への出場切符を手に入れた。
 グランプリの岡田さんはパラナ州パラナイーバ出身のクリチーバ医科大学の一年生。結果発表で名前を呼ばれると、会場からの盛大な拍手を受けて涙ながらに「飢餓海峡」を絶唱した。
 午前八時頃から始まった同コンクールにはサンパウロ市内、サンパウロ市近郊、サンパウロ州インテリオール、パラナ州、マット・グロッソ州からのカラオケ上位入賞者が出場し、審査員も同五地域から選出されている。
 日伯音楽協会の北川彰久会長は「カラオケとは違って、楽典に忠実に歌っているかが評価されます。バンドの生演奏に合わせるのも難しい」と話した。
 客家プラザで行われたのは、北川会長が普段台湾系コロニアとの交流があるため。参加者の中にもトゥ・ユンさん夫妻ら台湾系の歌手の姿があった。
 トゥさんは「とにかく歌うのが大好きです。小中学校のとき台湾で日本語を教えられたため日本語が話せるので日本の歌も問題ない」と笑顔で語った。
 主催は日伯音楽協会、後援は日本テレビと日本アマチュア歌謡連盟。日本テレビからは持ち回りの優勝杯も寄贈されている。また、演奏はセントラル、ザ・フレンズ、音協の三楽団。
 結果は以下の通り。熟年―D貝塚ミルトン、C北川眞澄、B岩倉義男、A喜納美津枝、壮年―C江藤憲昭、B小峰八重美、A平井ひろみ、青年―B小峰信太郎、A岡田ケイラ、少年少女―大橋さゆり、ちびっこ―松尾小百合、唱歌―2巽大地、1大田エミ。

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