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被爆者が描いた記憶「ヒロシマ」展=MACで6日から=サンパウロ市

2005年8月4日(木)

 広島の被爆者が戦災当時の記憶を描いた絵画を撮影した写真八十六点などを集めた展覧会「ヒロシマ 証言と対話」が六日から、サンパウロ市イビラプエラ公園内現代美術館(MAC)で一般公開される。
 主催のサンパウロ大学(USP)関係者によると、展示されるのは「三十年前にキャンペーンの一環として描かれ、広島平和記念資料館所蔵の約二千点の中から選ばれた作品」で、海外巡覧のため撮影し、拡大プリントされたもの。
 ブラジル被爆者協会の森田隆会長の作品(原画)も七点含まれるという。
 案内に来社したタケウチ・ユミ・マルシアさん(同大歴史学科博士課程)は「原爆について知る機会がブラジルでは少ない。会場で核兵器廃絶署名運動も行い、戦後六十年に、改めて平和を考える場にしたい」と話している。
 来場者は折鶴の作り方を習うこともできるという。折鶴は会場に設置される樹木に飾られ、今展終了後、広島に送られる予定だ。
 初日は午前十一時開幕。十月九日まで。入場無料。
 ビエンナル館三階。六日以降は午前十時~午後七時(月曜休館)。11・5573・5255。

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