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軽妙な語りで沸かす ワークショップ好評=宝生流能楽の佐野氏

2005年8月4日(木)

 宝生流能楽普及訪問団(佐野萌団長)によるワークショップが三十日午後、文協小講堂であり、佐野氏が講演、デモンストレーションも行なわれた。
 会場には非日系のブラジル人も目立ち、約百人が、普段接する機会のない能の話を聞こうと集まった。
 佐野氏は「こういった場所で話すのは慣れていないから緊張します」と前置きしながらも、教え子でコーディネーターの続木エルザさんと軽妙なトークを交わした。
 講座は事前に出された質問に答える形式で行われ、「能を楽しむポイントは」と訊かれると、「自分はやるほうだからわかりませんが、見る人の感じるままでいいと思う。筋書きを知っていればそれ以上はいらない」とアドバイスをした。
 また、「後ろ姿を誉められると嬉しいので誉めてください」とも。
 その後紋付の姿のままで仕舞のデモンストレーションも行われ、貴重な機会に恵まれた来場者は感激した様子だった。

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