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「粉よりエキスがいい」=秋末さん薬草講演

2005年8月18日(木)

 サンパウロ博物研究会(越村建治会長)主催の薬草講演会が十三日午前九時から、サンパウロ市サウーデ区の東京農大会会館で開かれた。講師は、秋末剛吉ブラガンサ・パウリスタ・サンフランシスコ大学薬学部教授。約五十人が聴講した。
 薬草講演会は昨年十一月につづいて、二回目。秋末教授は植物性薬品や第一資源の取り方などをテーマに講演した。植物のうち、薬草がとれる部分は葉、根、芋。花が咲く前にエキスを取らないと、成分が薄れてしまうという。
 同教授は「薬草は一般に湿度に弱く、一二%以下で保存すること。高濃度の成分が含まれるのは、粉よりエキス。茶にして飲むのが効果的だ」などと話した。出席者は講演終了後も秋末教授を離さず、関心の高さをうかがわせていた。

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