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ピラール文協盆踊り=子供が占める割合高く

2005年8月23日(火)

 ピラール・ド・スール市で六日、文協主催の盆踊り大会が開かれた。会場の同文協体育館にはイビウーナ、ピエダーデ、ソロカバ、コロニア・ピニャール、サンミゲル・アルカンジョ、カッポン・ボニートの文協関係者など、近郊の町から多くの人が訪れた。日本語学校の生徒を十人近く引き連れてくる町もあるなど、例年以上に来場者が多かった。
 盆踊りは午後七時に開始。南満会長は挨拶で「今年はピラール・ド・スールの邦人入植六十周年という記念すべき年。この盆踊りを日本語学校の生徒をはじめ、子供から大人まで皆さんで盛り上げてほしい」と述べた。
 この日の演奏は、炭坑節、相馬盆歌、チャンチキおけさ、桜音頭、マカレナなど。休憩を挟んで二部に分かれ、それぞれの最後には馬場体操が行われた。
 馬場体操は、日本語学校の生徒が運動会で発表したもの。評判も良く一般の人にも楽しんでもらえるのでは、と実施された。生徒をはじめ小さい子からお年寄りまで大いに盛り上がり、その独特の動作を真似て踊っていた。
 休憩時には太鼓部の発表。力強い演奏が体育館中に響き渡り、雰囲気を一層盛り上げた。恒例のもちまきも行われ、百キロ近いもちが二回に分けて櫓からまかれる時になると、会場のほとんどの人が櫓の周りに集まった。
 会場では婦人会、母の会によりやきそばや大福などが販売された。こちらも行列ができ大忙しの様子。
 この町の盆踊りは、日本語学校の生徒を中心に子供の占める割合が高く、近郊の文協関係者から驚きの声も聞かれた。
 時間が経つにつれ、訪れる人の数は増えていき、それに伴い櫓の周りに多くの人が何重にも輪を重ね、踊りを楽しんでいた。

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