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東西南北

2005年8月25日(木)

 ネット自由党(PL)党首は二十三日、ヴァレーリオ氏から受け取った六五〇万レアルは、二〇〇二年大統領選挙でルーラ候補とアレンカール候補の選挙運動費の決済に使われたと裏金CPIで証言した。しかし、裏帳簿について何も知らなかったと両候補をかばい、裏金疑惑についてもジェファーソン下議の空想の産物としてその存在を否定した。
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 ボリビア政治危機の余波で、工業用及びタクシーやレストランなど営業用のガス不足が懸念されている。サンパウロ州工業連盟(FIESP)は二十三日、傘下企業にガス不足への危機管理を求めた。
ガスに代わる代替燃料の代用を同連盟は奨励、供給の平常化は二〇〇七年ころと予想。ブラジルには三二六〇億立方メートルの天然ガス埋蔵量があるが、これからガス法を制定し、採掘を始める泥縄方式である。
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 パラナ州クリチーバ市で二十二日、七歳の女の子が義母にナイフで九十三カ所を刺され死亡した。女の子が夫との不仲の原因とみなしたのが動機。また同日、サンパウロ市ジャルジン・ミルナ区では十七歳の少年が義父に胸と両目など七カ所を刺され死亡、義父も近所の人のリンチを受け死亡した。
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 レシフェ市旧市街で家屋占拠運動(MTST)のメンバーらが二十三日、軍警と五時間にわたり衝突した。騒動はMTSTが四か月間占拠していたビル三棟からの強制退去を裁判所が命じ、メンバーらが抵抗したもの。MTSTは幼児を盾にし、火炎びんやモロトフ爆弾で応戦した。軍警はゴム弾や催涙弾で鎮圧した。MTSTはビル入り口にバリケードを積み上げ点火。最後はビルの奥に追い詰められ、強制退去に応じた。

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